客室乗務員試験に着るインナーは白じゃなきゃダメ?
客室乗務員採用試験に着ていくスーツのことで悶々としているあなたへ。
なんで皆同じ格好をして行かなきゃならないのだろう?
もっと個性を出しちゃだめなの?
つまらない気がするけど白じゃないと通過しない?
そんな想いをお持ちなのではないでしょうか。
新卒と既卒で気を付けるポイントは違うと考えますが、
私は白インナーでなくても良いと考えています。
CAだった感覚と、採用担当経験者としての見解と、今現在外から航空業界や世の中を見ている視点とトータルで、今日は私の意見をお伝えしていこうと思います。
本記事前にこちらの記事も参考に。
1. 昔のエアライン就活は皆が同じスーツではなかった?
まずですね、いつからこんなにカラスの集団になったのか?ということです。
こちらの記事は航空業界に限ってはいませんが、今から40年前の就活スタイル事情です。
http://coolbiz.offerbox.jp/wp/history/237.html
記事から一部抜粋しますと、こんなスタイル~!
なんて素敵なんでしょう!
多様性と言われる現代の、皮肉にも画一的なカラススタイルとは真逆!
昔の方が個性があふれていて、多様で、常識や性格などがわかりやすいと思うのですがいかがでしょう?
人それぞれの良さが見て取れるから非常にやりやすいのではないかと私は感じますね。
これは『JJ』の1979年10月号の写真とのこと。
ファッション雑誌で取り上げられるほどバリエーションがあったということですものね。
素敵だなあ。
80年代に入っていく時代ということで、経済が上向き始めた頃でしょうか。
色彩も明るく、見ていて就職への「希望」みたいなものをかんじますよね。
JALの客室乗務員就活スタイルも昔はこのような感じだったと以前新聞で見たことがあります(こちらは情報を引っぱってこられなくてすみません!)。この写真同様、様々なタイプのスーツ、思い思いの色使い、個性あふれるヘアスタイル、メイク、といった感じだったことは記憶に鮮明に刻まれています。
カラスの集団になり出したのは、2000年前後と言われているようですね。
私の就活時代は既に黒かグレーのスーツ、中は白シャツか淡い色つきのシャツ、といった画一的な感じでした。(これが好きじゃなかったんですよね・・笑)
記事によれば、不況の影響で就職先はなく、社会は将来を見通せない暗い時期。
それに合わせたかのように、個性を立たせるのではなく目立たない志向つまり、
皆と同じならば安心、という流れだったとのこと。
なるほど。
私はまさに就職氷河期世代ですが、就職課の方に「あなたたちの時代は仕事がないです」とはっきり言われたっけ・・・(苦笑)JALもANAも採用凍結の年でしたのでね。確かに暗い時代・・・
ちょっと話が逸れましたが、とにかく、今から20年前くらいから画一的なスタイルになっていったということです。
2.同じであることのメリット
画一的スタイルでのCA受験におけるメリットを考察してみます。
まず、CAという職種は、どのエアラインもある程度、統一美を求めます。
なぜならCAはエアラインの顔であるから。
毎日飛行機で直接お客様に接するのはCA。
会社のイメージを引き受けて発信してもらう任務があります。
また、仕事自体もグループで協調しながら行う仕事です。
なので、個性をバンバン出すことを好む性格の人はCAにはフィットしないとみなされてしまことが容易に予想されますね。(現状、ピーチは個性を評価)
逆に、ある程度 外見でも同調できる人は和を乱さない印象となるのではないでしょうか。
私が採用担当だったら、一人だけ突飛な格好で来られたらCA適性があるのか?と勘繰りたくなってしまうと思いますね。
3.皆と変えるなら押さえておきたいポイント
とはいえ、今は多様性の時代!
エアラインも様々な人材を採用し始めていますので、ソフトに自分の個性を出すことは全く問題ないのではないかと私は考えているんです。
だって、新しい時代、新しいことに挑戦するには、既成概念を取り払って新しい価値観を入れる必要がありますよね?20年もカラススタイルが続いて採用担当者も飽きてきていると思うんですよね正直なところ。
そこで。
「黒いスーツ+白インナー」
というスタイルから変えたい場合に気を付けるポイントをまとめてみます。
↓↓↓
■何を伝えたいのかを決めよう
色やデザインを変えることで、自分のどんな面を伝えたいかを決めましょう。
例)信頼感を伝えたいから、ネイビーのスーツ+淡いブルーのブラウス
柔らかさを与えたいから、少しだけマーメイドラインのスカート
大好きなエアラインの色を纏いたいからブルーのスカーフ
といった具合です。
■色による色彩心理を利用しよう
色が与える印象はある程度決まっています。それを知って戦略に利用しましょう。
■全体のバランスをチェックしよう
ヘアメイク込みの全体バランスが、受験するエアラインが求めるCA像から遠く外れていないかチェックしましょう。
4.知っていると得をする色彩心理
さて、スーツやインナーに変化を持たせるとき、色を変えるのが一番簡単ですが、その色の持つ効果を知っておくと戦略として使えます。基礎を見ておきましょう。
原則的に、
濃い色 → 重厚感、落ち着き
淡い色 → やさしさ、軽やかさ
というイメージの違いがあります。
スーツは濃い色で落ち着きを、インナーは白に近いような淡さのカラーものを選ぶことで、それほど今の就活者の中にあっても悪目立ちすることなくそっと印象づけることができるでしょう。
例えば、ブルーならこんなアイスブルーはどうでしょう。
「ANAが好きという気持ちを少しでも表現したい」と考えてこのような色を選ぶ。私が面接官なら、とても印象は良いと想像します。爽やかさ、穏やかさ、フレッシュ感に加えて自分の会社が大好きという気持ちの表現。嬉しいですよね!自分で考え抜いて行動したんだなあと好印象です。
スーツセレクトHPよりhttps://www.suit-select.jp/fs/suitselect/Women_kw11/79102SS-SX
また、例えばこんな淡いピンクのブラウス+濃いグレーのスーツはどうでしょう。
ピンクは柔らかさや優しさと同時に幼さもイメージとして無意識に受け取ってしまうので注意が必要ですが、濃いグレーのジャケットを合わせたら?
メイクは大人ぽく赤系に。ヘアは既卒想定で夜会巻き。
グレーの堅実さとピンクの幼い・優しいイメージが調和して、しっかり者の大人女性と見られるでしょう。
うーん、こうして書いていると、服装が自由なほど頭を使って考えるから、その人の常識度や価値観が浮き彫りになって一種のスクリーニングになるんじゃないかという思いが強くなりました!
どの会社も、服装をカラス以外に指定したらいいのに・・(笑)
外見は中身のラベル
前の記事にも書きましたが、服装やヘアメイクなどの外見は、ペットボトルのラベルと同じです。
自分という中身を端的に知らしめてくれるもの。
頭をフル回転して、少しでも好印象を持ってもらえる戦略を練っていきましょうね!
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