トキエア始動!求める人材とは?
このところ注目していたトキエアがついにCA職で動き出しました。
客室乗務員の教官職です。
今後、一般のCAを募集し、育てていく立場の人材の募集ですね。
いわゆる教官です。
応募資格が細かく明示されているので応募できる人は一握りかと思われますが、
それでも今のCA・元CAが余っている時代には応募者は殺到するのではないでしょうか。
まずはトキエアについてどんな会社なのかを確認していきましょう。
トキアビエーションキャピタル
トキエアは、TOKI Aviation Capital Co. Ltd が発足させる会社です。
日本の地域航空の経営に最適なソリューションを提供し、地域航空ネットワークの充実と空港を軸にした地域活性化に取り組みます。
航空会社に必要な、パイロットをはじめとする航空人材の派遣、紹介、画一的なマニュアル等を提供し、地域航空の運営を支えていきます。
現在、新しいLCC地域ネットワーク航空会社TOKI AIR(トキエア)の設立準備を行っています。
(HPより抜粋)
新潟を拠点にした新たな格安航空便の来夏就航に向けて、新会社「トキエア」が動いている。昨年7月に設立したベンチャー企業が、既存の国内LCCとは違う戦略を描く。
(2021/8/2 朝日DIGITALより引用)
トキエアはどこを飛ぶ?路線について
当初のトキエアの路線は、
新潟空港を拠点に、丘珠、仙台、中京圏、関西圏をそれぞれ結ぶ4路線のようです。
中京圏と関西圏に関しては、まだ具体的な空港名は出ていないようです。
ローコストキャリアなので空港使用料の観点から決まってくるのかもしれませんね。
でも、後ほどお伝えしていますが、機体が小さいので着陸料は抑えられるため空港は枠が取れるかどうかで決まるのでしょうか。注目しましょう。
ところで、新潟空港ってご存知ですか?
私は新潟育ちなのでドヤ顔で説明したいところなのですが、我が家からは遠く2回ほどしか利用経験がないのでHPからの情報でお伝えします。
2,500mの滑走路のある新潟空港は日本海側にある重要な地方空港です。新潟空港における国内線の定期便は、札幌(千歳)、成田、名古屋(中部国際、小牧)、大阪(伊丹)、福岡、沖縄(那覇)6都市7路線が就航しており、国際線はソウル、上海、ハルビン、ハバロフスク、ウラジオストクに就航しています。
新潟空港は、JR新潟駅からバスで25分、最寄りの高速道路のインターチェンジから10分の距離にあり、大変アクセスが良く便利です。交通網が発達しているため、新潟県内に留まらず隣県の利用者からも旅行やビジネスで新潟空港を利用しています。
ピーチ、ANA、JAL、FDA、IBEX、大韓航空などが就航しているようです。
実際に新潟空港を利用した印象としては、新潟らしく広々とゆったりと作られた空港という印象です。国際線も要している空港なので他の地方空港に比べて大きいです。ほんとゆったり。新潟はだいたいがダイナミックです。駐車場も広いところが多いです。
ターミナルビルの設計が誰かを知りたかったのですが、ちょっとわからず。
私は建築物に興味があるので、この空港は誰が作ったのか?というところは気になります。
美しい外観です。
新潟県の人口は、219万人超(2020年10月時点)と、きっと多くの人が思っているよりも規模の大きい県です。新潟市は政令指定都市ですしね。
新潟で有名なものとしては、長岡花火ではないでしょうか。本当に圧巻です。知らぬ間に涙がこぼれています。魂揺さぶられます。鎮魂の花火としての「フェニックス」が素晴らしいです。新潟の規模を感じる横広がりの花火です。日本一だと思います。
そして、大地の芸術祭も有名ですよね。行きました。もちろん一日では回り切れませんが、私は草間彌生さんの作品が目当てでしたので目掛けて行きました。田舎の風景と草間アートの融合には感動でした。
食べ物では、ラーメン、笹団子、イタリアン(ミートソースを焼いたそばにかけて食べる)、タレカツ、ぽっぽ焼きなんかが有名どころとして新潟空港にも置いているようですよ!私は全て食べて育ちました^^
海の幸も美味しいです。締まっている日本海の魚が大好きです。
フジロックもあるし、スノーピークもあるし、全般的にお洒落な雰囲気で最近は推しているような印象の新潟。
そんな新潟空港を拠点としてまず飛ぶのが、佐渡。
ですので、佐渡空港についても少々調べてみました。
佐渡空港:
890mの滑走路1本を有する県営空港。
H.26年以来定期便はなし。
こちらはこぢんまり。離島でよく見るようなスタイルの空港ですね。
佐渡市は人口54,000人超。
新潟市やもっと西の直江津市とはフェリーでの行き来がメジャーです。私も幼い頃はフェリーで旅をし、見事に船酔いをした苦い記憶があります(笑)。
そして佐渡と言えば、朱鷺(トキ)。言わずと知れた絶滅危惧種の鳥です。新潟県では朱鷺の野生復帰に向けた取り組みをしています。
こちらのコンベンションセンターは「朱鷺メッセ」という名前でして、それくらい朱鷺は新潟の鳥です。もちろん県鳥でもあります。写真の川は信濃川。新潟市は信濃川を中心として栄えており、コンクリート造りの萬代橋は重厚な雰囲気で大好きです。久しぶりに行きたくなりました(笑)
佐渡は2021年8月号のCREA travelerでも特集されたように、今、おしゃれなホテルやレストラン等もできて熱い感じがします。佐渡金銀山の世界遺産登録へ向けて盛り上がっているといったところかと思います。こちらの佐渡金銀山プロモーションVTRも好きな感じ。お洒落に打ち出しています。
そんな佐渡空港ー新潟を始めとしてまずは4路線を、プロペラ機で結ぶ計画だそう。
機体はフランスATR社製の4機をリース予定。70人乗り、48人乗りの2種。
着陸料は機体の重量で決まるので、小型機だと着陸料が安くなるためLCCとしては妙味があるということのようです。
後々は、佐渡を含め首都圏を結ぶ構想のようですね。滑走路が短い空港でも、短距離で着陸できる性能のあるATRのプロペラ機だと、着陸が出来るので採算が取れるようです。
社長は新潟県加茂市出身のJAL在籍経験もある長谷川政樹氏。なんと私の高校の先輩でいらっしゃるようです!勝手に非常に親近感が湧きます。新潟から地方活性、そして日本の活性化に繋げていきたい気持ちがHPや新聞等々から伝わってきます。
さらに、
新潟県の花角英世知事は、R3.5/26の定例記者会見で次のようにトキエアへの期待を述べていらっしゃいます。
期待をしています。新潟空港と佐渡というところもそうですし、県内の路線だけではなくて新潟とローカルトゥローカルで、需要としては細いけれども、あると非常に利便性が上がるような路線を検討なさっていると聞いています。本命といえば本命、首都圏とを結べたらもっと利便性が上がるというところもその通りだと思います。当然、体力やリソース、いろいろ勘案しながら、計画を今固めていかれているのではないかと思っています。どうであれ新潟の、県民の経済活動、社会活動の利便性の向上につながると思いますし、交流人口の拡大等にも貢献していただけるという意味で、本当に期待をしているプロジェクトであります。
* 新潟県HPより引用
トキエアで求められるCA像とは?
まだあまり情報がないのでHPを徹底的に読み込むと、やはり社長の言葉が印象的です。
欧米、周辺国と比較し、日本のLCC(国内線)の就航率は低く、特に地方での普及は遅れています。それでも、最近は都心にお住いの方々は安く地方に出かけられるようになってきました。特に女性や若者の旅行者が増えています。今や数千円で沖縄にも行けます。一生に一度の旅行が、毎月行けるようになってきました。
こうした状況が地方にも広がるよう、そして地方にお住いの方々にも生活の潤いを感じていただけるよう、更にはこの思いが地方活性化の原動力となるよう、この会社を設立しました。
私共は地域ネットワーク航空に変革をもたらします。もし、この変革プロジェクトに参加してみたいという方がいらっしゃいましたら、是非とも私共にお問い合わせ下さい。一緒に日本の空を変えていきましょう。
どうでしょう?
どんな印象を持ちますか?
都心部だけでなく、地方にも便利や幸福をもらたしたい!
そんな熱い想いを感じます。
地方にはまだ不便がいっぱいある。便利や効率が全てではないけれど、行き来が便利に気軽にできるようになれば、それがまるごと地方活性化につながる。国内線のLCCは日本にはまだ少ない。そこ、変えていこうよ!国内こそ気軽に移動していこうよ!まだ知らない日本を知ろうよ!ビジネススピードや可能性をもっと変えていこうよ!
そんな感じでしょうか。
この辺りの考え方や会社の在り方に心から賛同して、一緒に盛り上げて行ける人、ここが会社共通の求める人材ということになるのではないでしょうか。
CA職なら当たり前に安全を守れる責任感やチームワークなどといった資質は必要です。
おそらく1人乗務と2人乗務でしょうから親しみやすさも求められるでしょう。
会社としてはこのように「新しいことへの挑戦」ができる主体的な人 が欲しいと思われます。
私が立ち上げメンバーならそう考えると思います。
ということで、一般CAの募集が出た際に、挑戦や地方活性への熱意を上手に言語化できるように、今から妄想で良いので志望動機や自己PRを作っておくことをお勧めします。
きっと、時代の風にフィットした人が欲しいのではないかなと予想しますが、JALのご出身でもありますし、落ち着いた大人のLCCという方向性である可能性も十分ありますね。新聞等 注目していきましょう。
自分ごととして捉える力
こうして記事を書いていて感じたことがあります。
私は新潟で育ちましたし、広い新潟の都市部以外のエリアの不便さを身をもって知っています、だからもし教官歴があって新潟に移住できる状態だったら今回応募したいし、ものすごく会社の在り方に共感できるし力になれると思います。
これを、新潟出身でなくても伝える方法ってあると思うのです。
それは、自分ごととして捉えるということ。
新潟以外の地方都市で育った人は、その状況を重ねて考えてみる。
都心で育った人は、実際に足を運んで地方の抱える課題について考えてみる。
日本全体を見たときに、トキエアが成功したらどんな良いことがあるのかを考えてみる。
そういう自分ごととして捉えた考えや気持ちを率直に伝えると良いと思うのです!
ただただCAになりたい人はこれからの時代、必要ではないと考えられます。
なぜなら、在り方が大事な時代だから。
今回、教官職に応募される方も、一般CA募集を待って応募される方も、ぜひ、今お伝えしたような視点で考えて適切な言葉で伝えるようにしてみてください。
*今回はHPと朝日DEGITAL8/2付記事の情報を元に記事を作成いたしました。
しっかり準備をしていきたい方はこちら↓↓↓