七夕の事件~恐怖のOJT~

客室乗務員として入社すると、大変ということで専ら有名な地上訓練が始まります。

今日は、その訓練にまつわる怪談を(笑)、半ば回顧録的にお伝えしたいと思います!

気楽な気持ちで訓練の恐怖について知って頂けたら幸いです。

訓練の中身

さて、入社するとさっそく地上訓練が始まります。
私の在籍していた会社には大きな訓練施設があり、そこへ毎日9~17時で通います。
ばっちりヘアメイクの綺麗な女性がたくさん、通勤ラッシュの方々に交じって電車に乗る様は異様な風景。電車で話す内容や声のボリュームなどにも気を遣わないと、時に会社に通報されてしまいますからご注意を。

どこの誰かは、駅で一目瞭然ですからね!

さて、そんな地上訓練では、8割が保安について学びます。

飛行機は飛んだら密室であること、気圧が違うこと、危険が伴う乗り物であることから、
お客様の安全を守るための知識や行動を本当にたくさん叩き込まれます。

私の新入時代はまだ紙ベースのテキストだったんですけれど、
もうそれは分厚いマニュアルがででーん!と2冊。

そのほとんどが聞いたことも見たこともないような内容。
それを覚えるんですよ、ほぼ全て。
しかも、当たり前ですが営業便で行動できるまでに落とし込まなくてはなりません!

あの頃は若い脳だったけれど、それでも覚えるのに大変な思いをしましたよね(^^;)

火災、急減圧、緊急着陸着水、脱出、急病人、日常保安業務
など内容は多岐に渡ります。

これらの中で私が一番手を焼いたのが意外にも日常保安業務です。
日常保安業務ってどんな内容か想像できますか?

例えば、離着陸前の安全性チェック。
リクライニングやテーブル、フットレスト等は元の位置に戻っているか
手荷物は前の座席の下に収納されているか
ベルトはねじれ緩みのないよう装着されているか
物入れはしっかり閉まっているか
ギャレーのカートはロックされているか
などをチェックします。

また他には、電気電子機器類の使用状況チェック。
私の時代は、搭乗中に携帯電話や電子機器類を使うことが制限されていたので
使っていけない時間帯に使っていないか、
使っていたらいつから使って良いかの説明をしていました。

これがややこしくてねー!

他にもたくさん日常保安業務はありますが、うん、大変でしたね。

 

地上訓練のあとはOJT!

地上訓練では、モックアップを使ってリアルな感じで練習します。
火災という設定のときは実際にスモークフードを被って消火器を持って消火活動(火はさすがにリアルじゃないです笑)をしたりそれにまつわる報告、後処理などを練習します。

脱出のときは実際にシューター(滑り台)を滑ります。着水のときは実際にボートに乗ってプールに浮かんで実習します。ドア操作もモックアップのドアで練習します。

ちょこちょこテストがありまして、それにしっかり合格すると晴れて地上訓練パスとなるわけです。

で、です。

ここまではプロローグです。笑

地上訓練は、お客様がいないので大変といっても気は楽です。私も地上訓練では、どちらかといえば優秀だったような・・・?

問題は OJT!

地上訓練の後の、OJT(on the job training)です。実際の営業便に乗って、インストラクターに見張られながら、もとい、見守られながら進めます。シップに乗り込んでから自分の区分の非常用装備品を確認するところからチェックされます。
そして諸々の準備が終わりお客様ご搭乗。
この時点で汗だくです(笑)

私の新入時代は、「超割」なる安いチケットが凄い!という時代だったのですが、OJT初日から超割日だったんですよ。
だから終始満席!
しかも乗り慣れない方もたくさんいらっしゃって、座席の案内やら手荷物のお手伝いやら、初めてのことでてんやわんやですね、はい。

嘘みたいな話なのですが、電気ひげ剃りでそりそりしながらご搭乗になっている方がいらっしゃったり(搭乗中は使用禁止だった)、

上空ではご高齢の女性が果物ナイフでりんごの皮をむいていたり(当時のセキュリティは今より緩かった)、修学旅行生のほとんどが膝裏に手荷物を置いていたり(置いてはいけない場所)!

その都度、インストラクターが「なんて声をかけますか?」と聞いてくるものだからさあ大変。

えーっと・・・ひげ剃りっていつ使えるんだっけ?

んーと、、危険なものを機内で見つけたらどう対処するんだっけ・・?

膝裏手荷物のこと、私が全員に声かけるのーーー?!

うろ覚えな記憶が恨めしかったことは言うまでもありません。もちろん、インストラクターのチェックには×がつきますよね。

とにかく接客よりも保安が大事なので、保安に関することが出来ていなければOJTを上がることはできません。

私は飛行機酔いをするから(笑)酔い止めを飲みながら頭がふらふらな中、OJT4日目を迎えたのでした。

恐怖の4日目

OJT(国内線)は通常4日目で合格して独り立ちする人が大半です対処(エアラインによって違います)。私はそんなこんなで連続満席の中、保安業務に不安ありありのまま4日目を迎えました。

近所に住む訓練同期も同じ状況。
「が、がんばろうね・・!」
と励まし合い、縮む心臓を共有したものです。

 

 

やっぱりこの日も満席。
「今日上がれなきゃ落ちこぼれだ・・・」
そんな意識の中、お客様をお迎えします。
離陸と着陸を何回繰り返したでしょうか。

酔い止めでこの日も喉はからから、頭はふらふら。食べる暇なし、睡眠なし、OJT開始からこの時点で3kgの減量(!)

昨日できなかった項目が今日はできたのに、昨日とまた違う項目が今日は出来ずーー
そんなことの繰り返しで自分でも嫌になっていましたよね。

例えば、昨日は機内アナウンスが聞けなくて(お客様に集中しすぎて)ドア操作が遅れ、今日はそこは出来たのに安全性チェックが出来なかった、とかね。

※ちなみに、ドア操作ミスはCA生命にかかわる重大なインシデントです。

そしてこの日最後の便が終わり、客室部へ戻ると、更に上の方と面談という儀式が待っていました。今日でOJTを終了できるのか、否かを話し合う場です。

恐怖の説教部屋です。

 

(笑)

もうね、これが怖くてね。

客室部でも有名な「新人嫌いの方」と知ったのはそのもう少し後でしたが・・・

 

何とも言えない重たい空気の中、鋭い眼光で見つめられ、出来なかった分析を訊かれたような。

(極度の緊張で内容をあまり覚えていないのですが、お尻から心臓へきゅーーーーっと何かが昇ってくるような感覚があったことはしっかり記憶しています・・・(笑)
(緊張の塊みたいな?熱い球みたいな?))

結局、私のインストラクターとその方と話し合った結果、私は4日目で上がれないことが決定しました。

「ああ、やっぱり・・・」「自分はなんてダメなんだ・・・」という気持ちで、今日上がれて嬉しそうに笑う同期の横をとぼとぼ歩いていたとき、近所の訓練同期にばったり(励まし合ったあの子)。

聞けば彼女も4日目で上がれなかったそう。

同じ状況の同期がいる!という現実にどれだけ救われ、次へのやる気となったか知れません。

この酸っぱい出来事が忘れもしない7月7日だったというわけです。

家での猛練習そして挽回

それからの私たち落ちこぼれ組はすごかった!

ちょうど2日間のオフを挟んだため、私の一人暮らしの部屋のドアを、飛行機のドアと見立ててドア操作の練習を繰り返したんです。ドアノブを機体のハンドルに見立て、その上にフラッグ(ハンドルカバー)を作ってかけまして。

さらに上部にセレクターレバーをアルミホイルで作ってくっつけて。

 

シュール(笑)

これを読んでいるあなたもCAになったらこのシュールさがわかると思います!(爆)

この力作ドアで何度も練習したんですよ。
一人がチーフパーサー役でドア操作指示のアナウンスを入れる、もう一人がCA役でドア操作をする、という感じで。

これ以外にも保安知識の確認を二人でイメージトレーニングしながらとことんまでやったけ。

ようやく睡眠がとれたのは練習を二日間やり切った後でしたねえ。(遠い目)

結果はいかに?

さて、OJT5日目(こうして文字にするとなんだか笑えます、、3日で上がった子もいたのでね)。

天の味方か、超割が終わっていた機内は空席がいっぱい!
これだけで周りのCAの空気も違いますし、私も心落ち着けて練習の成果を発揮できました。

そう、

ほぼ完璧に保安業務を遂行したのでありますっ!

無事にOJT合格となり、晴れて独り立ち~~~!

まとめ

辞めてから何年もたちますが、未だに7月7日が来るたびにこの一連の出来事を思い出して甘酸っぱい気持ちになる私です。

それだけ訓練は新卒にとって過酷ということですね。

これだけの訓練を共にした同期というものは、固い絆で結束することは想像に難くないと思います。

今でも連絡を取り合うのは訓練同期が多いです。

 

さあ、

次はあなたがこんな武勇伝を私に報告してくれる番です!

 

追伸:

OJTの5日間で最終的に4kg痩せていました(笑)

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